【SS】ルルーシュ「ふはははは!!」コーネリア「殺すなら殺せ!!」

SS

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 12:21:30.09 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「ついに捕らえたぞ、コーネリア!!」

コーネリア「くっ……」

ゼロ「コーネリア、訊きたいことが色々あるが……」

コーネリア「ふん。私が口を割ると思っているか?」

ゼロ「いいや。お前からは聞きだせる情報などあまりないだろう」

コーネリア「殺すなら殺せ」

ゼロ「いいや。殺しはしない。貴様には陵辱の限りを尽くしてやる!!」

コーネリア「なに……!!貴様!?」

ゼロ「俺の質問には大声で返答しろっ!!」キィィン

コーネリア「わかった」

ゼロ「お前は処女か!!!?」

コーネリア「イエス!ユアハイネス!!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 12:27:50.59 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「……」

コーネリア「―――何をするつもりだ、貴様」

ゼロ「お前は処女か!?」

コーネリア「そうだ!!処女だ!!」

ゼロ「……」

コーネリア「―――私は皇女としてのプライドがある。そんな辱めを受けるなら、死んだほうがマシだ」

ゼロ「お前!!その歳で処女とか恥ずかしくないのか!?」

コーネリア「恥ずかしいに決まっている!!!」

ゼロ「ならば何故、処女を貫く!!」

コーネリア「怖いからだ!!!」

ゼロ「男と行為に及ぶのがか!?」

コーネリア「裸になるとか恥ずかしいだろ!!」

ゼロ「……」

コーネリア「―――さぁ、早く殺せ。私は何を問われても口を割ることはないぞ」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 12:34:33.41 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「好きな男性は!?」

コーネリア「今はギルフォードが気になっている!!!」

ゼロ「付き合わないのか!!」

コーネリア「身分が違う!!!私は気にしないが周囲がきっと許してくれない!!!」

ゼロ「自分に正直になろうとは思わないのか!!」

コーネリア「振られるのが怖いのだ!!」

ゼロ「……」

コーネリア「―――いつまで黙っているつもりだ?覚悟はできている」

ゼロ「初恋の相手は!!」

コーネリア「ルルーシュだ!!!私の初恋はルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ!!」

ゼロ「……っ!?」

コーネリア「―――何が狙いだ、ゼロ?捕虜にしても私からは何も訊き出せないぞ?」

ゼロ「コーネリア……お前……」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 12:41:18.24 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「……」

ゼロ(くっ……何故だ……無性に可愛く見えてきた……)

コーネリア(くそ……助けはまだか……)

スザク「―――コーネリア様!!!」

ゼロ「ちぃ!!白カブトか!!」

コーネリア「お前は……!!」

ゼロ(まぁいい。当初の目的は果たせた……。ここは一先ず退くとするか)

ゼロ「さらばだ!!コーネリア!!」

スザク「まて!!」

コーネリア「よせ!!こちらの被害も甚大だ。一旦、退くぞ」

スザク「……」

コーネリア(ゼロめ……何故、何もしなかった……?)

コーネリア(何か他の目的があったのか……?)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 12:47:56.51 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「はぁ……」

ギルフォード「ご無事でしたか」

コーネリア「ああ。心配をかけたな」

ギルフォード「ゼロと接触したとお聞きしましたが」

コーネリア「だが、奴は何もしてこなかった」

ギルフォード「え?」

コーネリア「一度は死を覚悟したのだがな……」

ギルフォード「何か狙いがあったのでしょうか」

コーネリア「分からん」

ギルフォード「……ともかく休まれては如何ですか?」

コーネリア「そうするよ。―――ところでユフィ……ユーフェミア副総督は?」

ギルフォード「自室に居られるかと」

コーネリア「私の部屋にこいと伝えてくれるか?」

ギルフォード「わかりました」

コーネリア(ありがとう……)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 12:53:46.98 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「……」

ユフィ「失礼します」

コーネリア「ユフィ」

ユフィ「心配しました」

コーネリア「すまなかったな」

ユフィ「ゼロとお会いになったのですね?」

コーネリア「ああ。狙いは分からないがな」ギュゥゥ

ユフィ「あの……苦しい……」

コーネリア「ああ……ユフィ……ユフィ……」スリスリ

ピリリリ

コーネリア「―――なんだ!?」

『お休み中、申し訳ありません。今度の演説の件で』

コーネリア「その話はまた後日だ!!この脆弱者がぁ!!」

『た、大変失礼いたしました!!!』

コーネリア(全く。折角ユフィと二人きりなのに、邪魔などするなっ)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 12:57:24.19 ID:bF3xxsMn0

黒の騎士団 アジト

カレン「ゼロ、今回の作戦はあれでよかったのですか?」

ゼロ「ああ。前提条件は全てクリアだ」

扇「しかし、コーネリアを討ち取る最大のチャンスだった」

ゼロ「確かにな。だが、あそこで殺してしまっては面白くない」

カレン「どういうことですか?」

ゼロ「お前たちは見たくないのか?」

扇「な、なにを……?」

ゼロ「大衆の前で赤面するコーネリアを」

カレン「え?」

扇「それって……どういうことだ?」

ゼロ「数日後の式典で奇跡を起こしてやる」

ゼロ「そう!!コーネリアの赤っ恥という奇跡をな!!!」

ゼロ「ふははははは!!!!!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 13:03:37.32 ID:bF3xxsMn0

数日後 式典会場

コーネリア(全く。つまらない催しだな……)

コーネリア(ユフィが一緒でなければ口実を作って欠席していたところだ)

ユフィ「お姉様。そろそろですよ?」

コーネリア「ユフィ。今日は一緒に夕食でもどうだ?」

ユフィ「はいっ。喜んで」

コーネリア「ふふ……では、行ってくるよ」

ユフィ「はい」

コーネリア「……」スタスタ

ディートハルト「よし。コーネリア皇女様の音声をしっかり拾え」

「はい」

ルルーシュ(出てきたな……コネーリア……)

ルルーシュ(今日ここで貴様は失墜する!!)

ルルーシュ(社会的にな!!)

ルルーシュ(ふははははは!!!!!)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 13:08:04.52 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「―――誉れ高きブリタニアの民よ!!」

ゼロ「コーネリア!!!」

ユフィ「え!?」

ギルフォード「なに……!!」

コーネリア「ゼロ……!?」

ゼロ「この記念すべき日に感謝しよう!!」

コーネリア「包囲網を敷け!!!」

ギルフォード「私のナイトメアを!!」

兵士「はっ!!」

ゼロ「コーネリア!!!お前は処女か?!」

コーネリア「そうだ!!処女だ!!!」

ユフィ「え……」

ギルフォード「……皇女……殿下……?」

ディートハルト「おい!!カメラ!!アップだ!!音声も拾え!!!」

コーネリア「―――ゼロ!!何の用か!!?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 13:13:13.11 ID:bF3xxsMn0

ユフィ「あの……お姉様……?」オロオロ

コーネリア「ユフィは下がっていろ」

ユフィ「いや、でも……」

ざわざわ……

コーネリア(民衆が困惑している。早く場を落ち着かせなければ……!!)

コーネリア「ゼロ!!よくこの場に顔を出せたものだな!!」

ゼロ「エッチなことには興味あるのか?!」

コーネリア「ある!!」

ゼロ「エッチな動画はよくみるのか?!」

コーネリア「眠れないときはよく見ている!!」

ユフィ「だめぇ!!それ以上はいけません!!!」

ギルフォード「放送をとめろ!!マイクを切れ!!」

ゼロ「自分で慰めているのか!?処女なのに?!」

コーネリア「私だって性欲を持て余すときぐらいあるっ!!」

ギルフォード「うわぁぁぁぁ!!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 13:18:46.56 ID:bF3xxsMn0

「あのコーネリア様が……?」

「意外……」

「お下品」

コーネリア「―――ゼロ。ここで捕らえてやる」

ゼロ「道具は使うのか?!」

コーネリア「使う!!」

ゼロ「どんな奴だ!?」

コーネリア「バイブレーション機能がついた玩具だ!!」

ユフィ「ゼロ!!おやめなさい!!」

ゼロ「何をかな?」

コーネリア「―――ユフィ!?下がれ!!」

ユフィ「どうしてそのような卑劣なことが訊けるのですか!?」

ゼロ「私は訊いているだけだ。別に答えなくてもいいのに律儀にコーネリアが答えているだけだが?」

ユフィ「そ、それは……」

コーネリア「おい!!何をしている!!ゼロを捕らえろ!!」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 13:25:03.36 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「では、最後の質問だ。―――お前、ユーフェミアのことをどう思っている?!」

コーネリア「最愛の妹だ!!!」

ユフィ「お姉様……」

ゼロ「それだけか!?」

コーネリア「立場上、我慢しているが、一緒にお風呂に入りたいとは思っている!!」

ユフィ「?!」

ゼロ「一緒に入って何をするつもりだ!!!」

コーネリア「ユフィの成長をこの手で感じたいっ!!」

ユフィ「しっかりしてください!!」

ゼロ「つまり、隙があれば妹とエッチなことをしたいということか?!」

コーネリア「そうだ!!」

ゼロ「そんな自分をどう思っている!?」

コーネリア「最低な姉だと思っている!!だが、これはどうしようもない!!」

ユフィ「おね……さま……」ウルウル

ゼロ「ふははははは!!!それが訊ければ十分だ!!!また会おう!!コーネリア!!!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 13:32:08.08 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「―――ゼロが逃げるぞ!!追え!!」

ギルフォード「……」

コーネリア「何をしている!!早く追え!!」

ギルフォード「あ、は、はい!!追うぞ!!兵を呼べ!!」

コーネリア「私も出る!!」

ユフィ「まってください!!」ガシッ

コーネリア「ユフィ、お前は―――」

ユフィ「もう……ゼロは追わないでください……」ポロポロ

コーネリア「ど、どうした?!何故泣いている!?」

ユフィ「うぅ……」

コーネリア「なにがあった?!おい?!」

ユフィ「うぅ……お姉様……」ポロポロ

コーネリア「ユフィ……」

ユフィ「……お風呂は……お断りします……」

コーネリア「え……」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 13:43:05.07 ID:bF3xxsMn0

ルルーシュ(いいぞ。これでコーネリアの評価は……)

「コーネリア様って処女だったのかぁ」

「そこはいいけど、シスコンだったのはちょっとなぁ」

「不潔ですわ」

ルルーシュ(くくく……完璧だ……まずは国民の支持を落とす)

ルルーシュ(次は……)

C.C.「ルルーシュ。逃げるぞ」

ルルーシュ「少しやりすぎたか。ユフィを泣かせるつもりはなかったが」

C.C.「でも、途中から面白かったよ」

ルルーシュ「ふん。確かにな」

C.C.「あとはコーネリアが放送を視聴したら完璧だな」

ルルーシュ「ともかく作戦は成功だ。移動するぞ」

C.C.「ああ」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 13:49:00.43 ID:bF3xxsMn0

コーネリアの部屋

モニター『最低な姉だと思っている!!だが、これはどうしようもない!!』

コーネリア「な、なんだこれはぁぁ!!!!!」

ギルフォード「あの……」

コーネリア「私はこんなこと言った覚えはない!!ないぞ!!!」

ギルフォード「既に内外に波紋が広がっています」

コーネリア「ユフィの部屋に繋げ!!!ユフィと連絡をとりたい!!」

ギルフォード「は、はっ!!」

ユフィ『はい。なんでしょうか?』

コーネリア「ユフィ。違うんだ。これはなにかの間違い―――』

ユフィ『……はい。信じていますから』

コーネリア「おお……ユフィ……」

ユフィ『ですが、お風呂は遠慮します……ごめんなさい』

コーネリア「あぁ……」ウルウル

コーネリア(そんな……こんなことで……私の夢が……)ポロポロ

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 13:55:26.14 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「……ゼロだ」

ギルフォード「え?」

コーネリア「なんとしてもゼロをさがせぇ!!!!」

ギルフォード「イ、イエス!!ユアハイネス!!!」

コーネリア「奴が……奴が何かを……!!」

コーネリア「ゼロが私に何かしたのだぁ!!!」

コーネリア「探せ!!なんとしてもさがしだせぇ!!!!」

コーネリア「私の夢を奪ったこと後悔させてやる!!!」

コーネリア「ゼロぉぉ……!!!」

ギルフォード(姫様……)

ギルフォード(私が必ずや、ゼロを……!!)

コーネリア(もうユフィの裸を見ることは決してない……)

コーネリア(許さん……許さんぞ……ゼロぉぉ!!!)

コーネリア「うわぁあぁああああ!!!!!!」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 14:03:43.35 ID:bF3xxsMn0

黒の騎士団 アジト

ゼロ「ふははは。何度見てもいい式典だな」

カレン「あの、ゼロ。これにはどんな意味が?」

ゼロ「民衆の支持を瓦解させるためだ」

扇「しかしな。ゼロの評価だって悪くなるんだぞ?」

ゼロ「構わん。全世界はコーネリアの醜態しか目に入っていないはずだ」

カレン「そうなんですか!?」

ゼロ「淫猥な質問に答えるコーネリアのほうが圧倒的にインパクトがあるしな」

ゼロ「それに下がった分の評価はまた上げればいい」

扇「そう言うがな」

ゼロ「我々はすぐに行動で示せば上げられる。だが、コーネリアはそうもいかない」

ゼロ「貴族は一度失墜すると這い上がってくるまで相当な苦労を強いられるからな」

カレン「まぁ、確かに」

ゼロ「これでコーネリアは終わりだ……くくく……」

ゼロ「ふはははは……あーっはっはっはっは!!!!」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 14:10:44.15 ID:bF3xxsMn0

翌日 コーネリアの部屋

コーネリア「……ゼロ……ゼロ……」カタカタ

ギルフォード「あの……ネットサーフィンをするだけではゼロの居場所は……」

コーネリア「うるさいっ!!」ウルウル

ギルフォード「申し訳ありません……」

コーネリア「絶対みつけてやる……みつけてる……」カタカタ

ギルフォード「はぁ……」

ピリリリ

ギルフォード「なんだ?」

『あの。少し気になる情報が上がってまいりました』

ギルフォード「情報?」

『騎士候のヴィレッタ・ヌゥが是非ともコーネリア様と話がしたいと』

ギルフォード「内容は?」

『ゼロのことで』

ギルフォード「……わかった」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 14:20:56.67 ID:bF3xxsMn0

ルルーシュの部屋

ルルーシュ「ふふ……。これで当面、コーネリアは表に出て来れまい」

C.C.「赤面しているところは見たかったがな」

ルルーシュ「安心しろ。今度、たっぷりと見せてやる」

C.C.「なに?何か策があるのか」

ルルーシュ「当然だ」

C.C.「それは楽しみだな」

ルルーシュ(コーネリアは今頃、ゼロを必死になって探しているはずだ)

ルルーシュ(だが、冷静さを欠いたコーネリアなど敵ではない)

ルルーシュ(覚悟しろ……コーネリア。貴様は陵辱の限りを尽くし、ブリタニア崩壊の発端となってもらうぞ)

ルルーシュ「ブリタニアを壊す。完膚なきまでにな……」

ルルーシュ「ふはははははは!!!」

ナナリー「お兄様。何を笑っているのですか?」

ルルーシュ「ああ、なんでもない。ちょっとした思い出し笑いだ」

ナナリー「どんな思い出なのですか?よければ聞かせてください、お兄様」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 14:27:01.19 ID:bF3xxsMn0

生徒会室

リヴァル「あの式典みたか?」

ルルーシュ「コーネリア総督のか?」

リヴァル「すっげぇよな。まさかあんな恥ずかしいことをズバズバ言うなんて」

ミレイ「確かに。普通じゃなかったわよね」

シャーリー「ゼロに弱みを握られていたとか?」

リヴァル「もしくはただのショーだったとか?」

ミレイ「ま、どっちにしても真相は庶民に伝わらないでしょうね」

ルルーシュ(思惑通り、国民の目と耳はコーネリアに傾いている)

ルルーシュ(ゼロへのダメージは軽微だな)

スザク「―――みんな。遅くなってごめん」

ミレイ「スザクくん」

ルルーシュ「スザクか。今日はゆっくりできるのか?」

スザク「いや。先日の件で軍内部がかなり揉めててね、あまり時間はとれない」

ルルーシュ「そうか。大変だな」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 14:34:24.72 ID:bF3xxsMn0

リヴァル「スザクはあの一件、どう思ってるんだ?」

スザク「ゼロの計略だと思っているよ」

ルルーシュ「……」

スザク「コーネリア様はあのようなことを言うはずがないからね」

ルルーシュ「だけど、放送を見ている限りだと催眠術に掛かっているようでもなかったけどな」

スザク「ああ。薬物反応も検出されなかったみたいだ」

ミレイ「じゃあ、やっぱりコーネリア様自らの意思で返答したってこと?」

スザク「でも、僕は違うって思っています」

ルルーシュ「だが、コーネリア総督の信頼が落ちるのは避けられないな」

スザク「……そうでもないよ」

ルルーシュ「なに?」

スザク「軍内部にコーネリア様ファンクラブができたんだ。しかも既に会員が2000人以上いるらしい」

ルルーシュ「どういうことだ?」

スザク「僕にはよくわからない世界だけど、ギャップもえがどうのっていってたな」

ルルーシュ「ギャップ……もえ……?」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 14:41:01.27 ID:bF3xxsMn0

コーネリアの部屋

コーネリア「ゼロ……どこに隠れている……ゼロ……」カタカタ

ギルフォード「あの……いい加減、ネットで居場所を検索しても……」

コーネリア「うるさい!!口出しするなっ!!」ポロポロ

ギルフォード「……」

コーネリア「さがす……探しだして……土下座させてやる……」カタカタ

ギルフォード(見ていられない……)グスッ

ヴィレッタ「失礼いたします!!」

コーネリア「だれだっ!?」ポロポロ

ギルフォード「姫様。涙を拭いてください」

コーネリア「……そうだな」ゴシゴシ

ヴィレッタ「あの……」

コーネリア「ヴィレッタ・ヌゥだな。話は聞いている。ゼロの情報を掴んだというが、まことか?」

ヴィレッタ「まだ確証は得られていないのですが……。―――この学生が怪しいかと」

コーネリア「こいつは……!?」ガタッ

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 14:48:53.44 ID:bF3xxsMn0

ヴィレッタ「心当たりがあるのですか?」

コーネリア「あ、いや。昔の知人に似ているだけだ」

ヴィレッタ「そうですか」

コーネリア(ルルーシュ……なのか……?)

コーネリア「どうしてこの学生が怪しいと?」

ヴィレッタ「はい。実はシンジュク事変のときにこの学生を見かけまして」

コーネリア「それで?」

ヴィレッタ「その際、サザーランドを何者かに奪われてしまって……」

コーネリア「奪われた?」

ヴィレッタ「そのときの記憶が欠落しているのです。ジュレミア卿も同様の証言をしています」

コーネリア「なるほど。もしかしたらこの学生が何を知っているかもしれないというのだな?」

ヴィレッタ「調査をしているところなのですが」

コーネリア「……よい。私自らいく」

ギルフォード「しかし!?」

コーネリア「場所はアッシュフォード学園か……」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 14:56:10.53 ID:bF3xxsMn0

技術部

セシル「え?枢木准尉ですか?」

コーネリア「あいつはアッシュフォード学園に通っていると聞いたが?」

セシル「ええ、そうですけど」

ロイド「何かもんだいでも~?」

コーネリア「この学生に見覚えがあるかどうか訊ねたかった」

ロイド「ん~?しってる?」

セシル「あ、はい。一度、見かけたことがあります」

コーネリア「本当か!?」

セシル「は、はい。三人で談笑しているのを」

コーネリア「三人?」

セシル「二人に加えて、目の不自由な女の子がいたようですけど」

コーネリア「なんだと……?」

コーネリア(確かあの一件でナナリーは光を失ったと聞いた……)

コーネリア(これは偶然か……?)

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 15:05:48.85 ID:bF3xxsMn0

ルルーシュの部屋

ルルーシュ「―――扇か。ああ、構わん。スケジュール通りに事を運べ」

ルルーシュ「よし。順調に進んでいる……ふふ……」

C.C.「コーネリアのほうはどうなんだい?」

ルルーシュ「そちらも問題はない。あいつが行動を起こすまではもうしばらく時間を要するはずだ」

C.C.「しかしな、奴のファンクラブがあるのだぞ?万が一、コーネリアの内部勢力が衰えるどころか増していたら……」

ルルーシュ「その可能性はある。が、コーネリア自身のダメージが大きすぎてそう簡単には動けないはずだ」

ルルーシュ「ファンクラブなど問題にならんな」

C.C.「その自信に足下をすくわれないようにな」

ルルーシュ「誰に向かっていってる?俺はゼロだ」

C.C.「ま、いいがな」

ルルーシュ「さてと、物資補給のルートを―――」

ナナリー「お兄様。お電話です」

ルルーシュ「誰から?」

ナナリー「それが……コーネリア姉さまなのですけど……」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 15:10:22.94 ID:bF3xxsMn0

ルルーシュ「なに……?!」

C.C.「ほう……?向こうから近づいてきたか」

ルルーシュ(馬鹿な……どうやってここを……いや、それ以前に俺の存在をどこで……!!)

C.C.「どうする、坊や?」

ルルーシュ「ナナリー」

ナナリー「あの、ルルーシュ・ランペルージはいるかとだけ言われて……」

ルルーシュ「……それ以外は何も言っていないな?」

ナナリー「はい」

ルルーシュ「わかった。代わる」

ナナリー「……」

ルルーシュ「……代わりました。ルルーシュ・ランペルージです」

コーネリア『生きていたのか?』

ルルーシュ「何のことですか?人違いだと思います」

コーネリア『お前がゼロか?』

ルルーシュ「あの……何を仰っているのかわかりません」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 15:18:18.08 ID:bF3xxsMn0

コーネリア『……まぁいい。すぐに分かることだ』

ルルーシュ(くっ……確証はないくせに……コーネリア……!!!)

コーネリア『ルルーシュ。私はな、とても哀しい』

ルルーシュ「……」

コーネリア『もうユフィとはお風呂に入れない……』

コーネリア『恐らく一緒のベッドで寝ることも叶わないだろう』

ルルーシュ「それがどうかしましたか……?」

コーネリア『ゆるせんのだっ!!!』バンッ!!!

ルルーシュ「……」

コーネリア『どんな手段を用いてあんなことをしたのかは分からないが……』

コーネリア『お前を白日の下に引き摺り出し、必ず土下座させてやる!!!そして極刑だ!!!』

ルルーシュ「それでは失礼します」

コーネリア『土下座だ!!土下座しろ!!!ルルーシュ!!!!』

ガチャン

ルルーシュ(まずい……。コーネリアのことだ既に監視の目はここまで来ていると見るべきだな……。やってくれる……!!)

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 15:29:12.13 ID:bF3xxsMn0

C.C.「ほら、困ったことになったな」

ルルーシュ「黙れ……今、対策を考えている」

C.C.「ああいう女は執念深いからなぁ」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(時間を与えれば監視の目は強化されていくばかりか……)

ルルーシュ(ならば……)

ルルーシュ「C.C.支度しろ」

C.C.「私もか」

ルルーシュ「お前には影武者をやってもらう」

C.C.「いいのか?はっきりいって準備不足も甚だしいと思うが?」

ルルーシュ「向こうからすればゼロが出てきてくれるのであれば、歓迎ぐらいするだろう」

ルルーシュ「それに……こちらにはギアスがある」

C.C.「なんとなく読めたよ。魔王め」

ルルーシュ「こんなところで潰されてなるものか……コーネリアに……!!」

ルルーシュ「貴様の経歴諸共蹂躙してくれる……!!ふはははは!!!!」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 15:35:06.25 ID:bF3xxsMn0

コーネリアの部屋

コーネリア「ルルーシュ……状況的にお前しかいない……」

コーネリア「あの知略……そしてクロヴィスを狙った理由……」

コーネリア「お前が全て持っている……!!」

コーネリア「必ず……屈服させてやるぞ……!!」

ギルフォード「失礼いたします!!」

コーネリア「なんだ?」

ギルフォード「ゼロが現れました」

コーネリア「なに!?」

ギルフォード「姫様を出せと……」

コーネリア(逃げ切れないと悟り、攻勢に打って出たか……愚か者め)

コーネリア「ギルフォード、出るぞ!!今度こそ奴をしとめる!!」

ギルフォード「イエス!ユアハイネス!!」

コーネリア「ゼロ……ゼロ……!!」

コーネリア「私の前で無様な土下座をさせてやる……!!」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 15:42:37.41 ID:bF3xxsMn0

道路

ゼロ「……きたか」

コーネリア「ゼロ……わざわざ顔を出してくれるとはな。逃亡生活に疲れたか?」

ギルフォード「(各員、配置につけ。合図を出したらゼロを捕らえる)」

兵士「「(イエス、マイロード)」」

ゼロ「いいや。私はまだ捕まるわけにはいかない!!」

コーネリア「馬鹿め。この状況で逃げられるものか。既にここは鳥かごの中だ」

ゼロ「鳥かご?おかしなことをいうな、コーネリア。私はずっと鳥かごの中にいたのだよ」

コーネリア「貴様……やはり……!!」

ゼロ「―――コーネリア!!!今日の下着の色は?!」

ギルフォード「?!」

コーネリア「黒だ!!」

ゼロ「勝負下着か!?」

コーネリア「違う!!」

ギルフォード「ゼロぉぉ!!!やめろぉぉぉ!!!」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 15:49:48.13 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「動くな!!」

ギルフォード「な……?!」

コーネリア「―――なんだ?!」

カレン「動くと、幅射波動で弾けさせる」

ギルフォード「あのときの新型か……!!」

コーネリア「貴様……」

ゼロ「さて……私がここに直接出向いたのは他でもない……」

ゼロ「コーネリアを捕らえるためだ」

ギルフォード「なに……!?」

コーネリア「ふん。どうやって私を捕らえるというのだ?」

ゼロ「私は知っているぞ!!ギルフォードよ!!」

ギルフォード「なに……?!」

ゼロ「コーネリアファンクラブの存在をな……」

ギルフォード「ば、馬鹿な……あれは軍内部だけの存在で……外部にその情報はまだ流れていないはず……!!」

コーネリア「な、なんだ、それは……?」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 15:56:57.79 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「さて……コーネリア!!今日は何度トイレにいった?!」

コーネリア「3回だ!!」

ギルフォード「ゼロ!!!」

ゼロ「ふふ。やはりお前も会員のようだな?」

ギルフォード「ぐぅぅ……!!」

ゼロ「どこまで耐えられるかな?」

コーネリア「―――お、おい。ファンクラブってどういうことだ?」

ギルフォード「ゼロ……わ、我々は……そんなことで屈しないぞ?」

ゼロ「やればわかる。―――コーネリア!!ファーストキスはいつだ!!」

コーネリア「6歳!!!」

ギルフォード「まさか……ゼロ……!!」

ゼロ「相手は!?」

コーネリア「勿論ユフィだ!!」

ゼロ「ちっ」

ギルフォード「ふ、ふふふ……な、なん、だその、しつもん……全然、いみがない、ぞ……」

205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:05:13.43 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「では、質問を変えよう!!男とキスした経験は!!」

ギルフォード「なっ!?」

コーネリア「ある!!!」

ギルフォード「うそだぁぁぁぁ!!!!!!皇女でんかぁぁぁ!!!!」

兵士「「うわぁぁぁ!!!!いやぁぁぁ!!!!」」

ゼロ(くくく……やはりコーネリアの近衛部隊は一人残らず会員か……!!)

ゼロ「では、その相手は―――」

ギルフォード「やめろぉぉぉ!!!それ以上!!いうなぁぁ!!!」

カレン「動くな!!」

ギルフォード「ぐぅぅ!!!」

コーネリア「―――誰か答えろ!!ファンクラブとはなんだ!?」オロオロ

ゼロ「何を取り乱しているのか、ギルフォードよ」

ギルフォード「な、何が……望みだ……」プルプル

ゼロ「コーネリアだと言っているだろう。―――それとも聞きたいか?コーネリアの甘酸っぱい過去を」

ギルフォード「やめろ……やめてくれぇ……」

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:13:40.54 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「お、おい……ギルフォードよ……ファンクラブってなんだ……」モジモジ

コーネリア「わ、わたしはそんなアイドルみたいな扱いは好かんのだが……」モジモジ

ゼロ「取引は成立でいいかな?」

ギルフォード「……」

兵士「どうされるのですか……?」

ギルフォード「姫様」

コーネリア「な、なんだ?」

ギルフォード「騎士として恥ずべきことだと重々承知しています……」ウルウル

コーネリア「な、なんだ?」

ギルフォード「しかし……これ以上……は……む、り……なので、す……」ポロポロ

コーネリア「どうしたというのだ?!」

ゼロ「では、コーネリア。一緒に来てもらおうか」

コーネリア「なに?!そんなことを誰が許し―――」

ギルフォード「傷一つつけてみろ……必ず串刺しにしてやる」

コーネリア「な?!私を見捨てるのか!?」

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:19:56.25 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「よし!!コーネリアは手に入れた!!」

コーネリア「おい!!ギルフォード!!!ギルフォード!!!」

ギルフォード「申し訳……ありません……」ポロポロ

コーネリア「土下座などするな!!土下座する前に助けろ!!」

ギルフォード「くっ……!!」

ゼロ「コーネリア!!初めて男とキスしたのはいつだ!!!」

ギルフォード「ゼロ!!!」

コーネリア「7歳!!」

ゼロ「相手は!!」

コーネリア「ルルーシュだ!!私の初恋の相手!!」

ギルフォード「ぎゃぁああああああああああ!!!!!!!」

兵士「コーネリアさまぁぁっぁあああああ!!!!!!」

ゼロ(これで追跡する気力も無くなっただろう)

カレン「ゼロ!!後方から何か来る!!―――白カブトだ!!」

ゼロ「なに?!」

241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:27:30.16 ID:bF3xxsMn0

スザク「目標を確認!!」

ロイド『目的わかってるよね~?』

スザク「ゼロの拿捕とコーネリア総督の救出です」

ロイド『せいか~い』

セシル『幅射波動には十分に注意してください』

スザク「了解」

ユフィ『スザク!!』

スザク「ユフィ!?」

ユフィ『お姉様を助けて!!』

スザク「イエス!ユアハイネス!!」

カレン「こいつ!!!」

スザク「どけぇぇぇ!!!!」

ゼロ(ちっ。厄介なのが来たな……)

C.C.『私の出番かな?』

ゼロ「今からルート15を使いそちらに向かう。そこで入れ替わるぞ」

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:35:17.04 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「ルルーシュなのだろ……?」

ゼロ「答える義理はない」

コーネリア「ふん……既に監視の目はつけている……お前の正体もすぐに―――」

ゼロ「お前、赤子のルルーシュにキスをしたな?」

コーネリア「そうだ!!!」

ゼロ「何故だ?」

コーネリア「可愛かったからだ!!!」

ゼロ「それでいつルルーシュに恋心をもった?」

コーネリア「良く覚えていない!!!ユフィが楽しそうにルルーシュの話していて、それを聞いている内に気になっていた!!!」

ゼロ「そうか」

C.C.「お疲れ」

コーネリア「ゼロが二人だと!?」

C.C.「いけ」

ゼロ「あの白カブトは追ってくるはずだ。死ぬなよ」

C.C.「誰に言っている」

253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:42:13.86 ID:bF3xxsMn0

スザク「見つけた!!あの無頼か!!!」

C.C.「しつこい男は嫌いだ」

スザク「まて!!ゼロ!!!」

C.C.「ちっ……カレンはどうした……」

スザク「このヴァリスで……足下を……!!」

C.C.「くっ……」

スザク「くらえ……!!!」

C.C.「ま、これで時間稼ぎは十分か―――」

ドォォォン!!!!

スザク「コーネリア様!!!」

スザク「な……誰も乗っていない?!」

スザク「馬鹿な……」

スザク「くそっ……!!!」ドンッ

ロイド『あは~ざんね~んでした~』

セシル『枢木准尉!!至急、周辺の捜索に当たってください!!』

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:50:13.60 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「この辺りでいいだろう。捜索の手もすぐには及ばない」

コーネリア「ゼロ……」

ゼロ「そう怖い顔をするな」

コーネリア「……お前なのだろう、ルルーシュ?」

ゼロ「それには答えれないな」

コーネリア「ふん……」

ゼロ「いくつか聞きたいこともある……」

コーネリア「……何も答えないぞ」

ゼロ「いや。まだこれを訊くのは少々時期が早いな」

コーネリア「……」

ゼロ「今は違う質問をする」

コーネリア「ふんっ」

ゼロ「コーネリアファンクラブの存在についてどう思っている!!!」

コーネリア「すっごくうれしい!!!」

ゼロ「……」

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:59:32.66 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「実は憧れていたのか!?」

コーネリア「そうだ!!」

ゼロ「何故憧れる!!お前は根っからの軍人だろう!!」

コーネリア「ユフィにはファンクラブが昔からあった!!表に出てきてないときから!!色々なところにファンクラブがあった!!」

コーネリア「それがとても羨ましかったのだ!!!」

ゼロ「そのユーフェミアファンクラブには入会しているのか!?」

コーネリア「勿論だ!!」

ゼロ「会員ナンバー!!」

コーネリア「000001番!!コーネリア!!!」

ゼロ「流石だな」

コーネリア「それほどでもない!!」

ゼロ(コーネリア……今、俺はお前の魅力が少しだけ分かった気がする)

コーネリア「―――ゼロ。どこに連れて行く気だ?」

ゼロ「どこにも。我々黒の騎士団は、人質をとるような卑劣な行為は簡単にしないと決めているのでな」

コーネリア「どの口がいう。散々、市民を巻き込んでおいて……!!」

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:08:10.50 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「それはお前も同じことだろう」

コーネリア「……ああ、その通りだ」

ゼロ「正義はどちらにあるかなどはここで語っても仕方が無いが、これだけは言っておこう」

ゼロ「私はブリタニアを必ずぶっ壊すとな」

コーネリア「……ルルーシュ……お前……」

ゼロ「違うな。間違っているぞ。コーネリア」

ゼロ「私はゼロだ!!」

コーネリア「そうか……」

ゼロ「さてと……まだ時間はありそうだな」

コーネリア「なんだ……何をする?」

ゼロ「折角、ここまで総督を連れてきたんだ。それ相応の見返りを求めて何が悪い?」

コーネリア「な、なんだ……そのビデオカメラは……!!ま、まさか……エッチなことを……?」ドキドキ

ゼロ「そんなことよりももっと恥ずかしいことだよ、コーネリア」

コーネリア「な、なんだと……やめろ……」ウルウル

ゼロ「ふははははは!!!地獄を見せてやろう!!!ふははは……あーっはっはっはっは!!!」

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:12:47.62 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「―――こんなものだろう」

コーネリア「な、なにをするつもりだ!!」

ゼロ「もう終わった」

コーネリア「なに……?」

カレン「ゼロ!!」

ゼロ「カレンか。C.C.はどうした?」

カレン「先に戻ってるって連絡がありました」

ゼロ「よし。では、我々も帰還するか」

カレン「はい」

コーネリア「ま、まて!!一体、何をした!?」

ゼロ「近いうちに嫌でも分かる。お前がルルーシュの監視をやめないのならな」

コーネリア「な、なに……!?」

ゼロ「カレン、いくぞ」

カレン「はい」

コーネリア「な、なにをしたんだ……?服は乱れてないし……」キョロキョロ

296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:18:35.08 ID:bF3xxsMn0

ギルフォード「姫様!!お怪我は!?」

コーネリア「ギルフォードか」

スザク「ご無事ですか!?」

コーネリア「何とも無い。この通り五体満足だ」

ギルフォード「よかった……本当によかった……」ポロポロ

コーネリア「私を見捨てたくせによくいう」

ギルフォード「あ、あれは……!!」

コーネリア「相応の覚悟はできているのだろうな?」

ギルフォード「……は、はい……」

スザク「待ってください!!これには事情が!!」

コーネリア「うるさいっ。騎士でありながら主を敵に売ったのだぞ。問われて当然だ」

スザク「ですが!!」

ギルフォード「いいんだ」

スザク「そんな……」

ギルフォード「私はそれだけのことをした。だが、悔いてはいない。……姫様のために私は最後まで戦ったのだから」ウルウル

303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:30:21.80 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「よし。ギルフォードよ」

ギルフォード「はい」

コーネリア「貴様は自身の責務を放棄した。間違いないな?」

ギルフォード「は、はい……」

コーネリア「では……その失態に対して処罰を与える」

ギルフォード「何なりと……」

コーネリア「……わ、私の……ファンクラブ……の会員だ、そ、そうだな……」モジモジ

ギルフォード「……は?」

コーネリア「く、口ごたえは許さん!!」

ギルフォード「イエス!!ユアハイネス!!」

コーネリア「で……会員なのだろ?」

ギルフォード「は、はずかしながら……」

コーネリア「か、会員ナンバーは……?」

ギルフォード「……0001番です!!」

コーネリア「……っ」

307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:36:36.25 ID:bF3xxsMn0

スザク「ちなみに自分は2541番です」

コーネリア「聞いていないっ!!」

スザク「も、もうしわけありません」

コーネリア「まあ……感謝はしてやる」

スザク「ありがとうございます」

ギルフォード「あの……」

コーネリア「そうか……0001番か……そうか……」

ギルフォード「……やはり騎士除名でしょうか?」

コーネリア「い、いや……今回ゼロの手口は非情に悪質だったといえる」

コーネリア「故に……ギルフォードの行動は致し方なかった……と考えられる……」

ギルフォード「姫様……!!」

コーネリア「……だ、だから……今回は不問にする!!」

ギルフォード「ひめ……さ、まぁ……」ポロポロ

コーネリア「今回だけだからな!!勘違いするな!!」

ギルフォード「我が命……コーネリア皇女殿下のために捧げます……!!」ポロポロ

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:45:21.93 ID:bF3xxsMn0

スザク「ところでコーネリア様」

コーネリア「なんだ?」

スザク「ゼロは?」

コーネリア「ああ、こちらに考えがある気にしなくていい」

スザク「考えとは?」

コーネリア「私に任せておけ」

スザク「は、はい」

コーネリア(ルルーシュ……お前がゼロなのだろ……?)

コーネリア(必ず尻尾を掴んでやる……)

コーネリア(そして……私の前で土下座させてやる……!!)

コーネリア(ルルーシュ!!!覚悟していろ!!)

コーネリア「よし。戻るぞ」

ギルフォード「はっ!」

スザク「護衛いたします」

コーネリア「ふん。護衛はギルフォードだけで十分だがな」

327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:50:42.20 ID:bF3xxsMn0

コーネリアの部屋

ヴィレッタ「失礼いたします」

コーネリア「良く来てくれたな」

ヴィレッタ「はっ」

コーネリア「お前にルルーシュ・ランペルージの調査をお願いしたい」

ヴィレッタ「私がですが?」

コーネリア「勿論、他にも数人つける。頼めるか?」

ヴィレッタ「勿論です!!お任せください!!」

コーネリア「そうか。期待している」

ヴィレッタ「はっ」

コーネリア(ふふ……派遣した兵は10名……)

コーネリア(この目を掻い潜るのは至難の技だぞ……ルルーシュ?)

コーネリア「あははははは!!!!」

『―――コーネリア様、プライベート通信が』

コーネリア「なに?―――よし、繋げ」

329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:57:00.03 ID:bF3xxsMn0

ゼロ『コーネリア。無事に帰れたようだな』

コーネリア「やはりお前か。何のようだ?」

ゼロ『監視のほうは解いてくれたかな?善良な市民が疑われるのは捨て置けなくてな』

コーネリア「寝言は寝て言うんだな。ルルーシュ」

ゼロ『あくまで強硬な態度を取るのか』

コーネリア「当然だ。お前は我々の敵にして、仇だ」

ゼロ『コーネリア。私は忠告した。ルルーシュは監視するなと』

コーネリア「テロリストに屈するわけにはいかなくてな」

ゼロ『分かった。では、こちらにも考えがある』

コーネリア「なんだ?市民を人質にでもするのか?」

ゼロ『いいや……。これをネット上にバラまくだけだ』

コーネリア「なんだと……?」

『コーネリア!!お前の好きな男は!!』

『ギルフォード!!!』

コーネリア「ひっ」ビクッ

342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:05:57.04 ID:bF3xxsMn0

ゼロ『ふはははははは!!!これは可愛いコーネリアだ!!!!』

コーネリア「なんだ!!この映像は!?」

ゼロ『コーネリアに100の質問をぶつけただけだ』

コーネリア「い、いつのまに……!!!」ギリッ

『今日の下着の色は!!』

『黒だ!!』

『その下着は誰に見られたい?!』

『ギルフォード!!!』

コーネリア「やめろぉぉぉぉ!!!!!」

ゼロ『あーっはっはっはっは!!ギルフォードという回答は10もあったぞ?』

コーネリア「ゼロ!!きさまぁぁぁ!!!!」

ゼロ『さぁ……これをネットに流すぞ?』

コーネリア「ふ、ふふ……私はコーネリア。神聖ブリタニア帝国第2皇女、コーネリア・リ・ブリタニア……!!こんなことでは屈しない!!」

ゼロ『ほう……?では、この乙女の赤裸々な問答を世界に配布してもいいということか』

コーネリア「す、好きにするがいい……!!そんなもの……貴様を討ち取れるなら……き、きにしない……」

349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:14:53.60 ID:bF3xxsMn0

『ユフィを1日好き勝手にできるとしたらどうする!?』

コーネリア「なに……?!」

『朝はユフィとショッピングだ!!昼食後は喫茶店で談笑し、夜はホテルに―――』

コーネリア「消せ!!消してくれ!!!」

ゼロ『……何故だ?』

コーネリア「こ、これ以上……ユフィに嫌われたら……」

『ユフィの寝込みを襲った回数は!!』

『5回!!!』

コーネリア「分かった!!ルルーシュの監視はしない!!だからやめろ!!!」

ゼロ『それでいい。最善の選択をしたな、コーネリア』

コーネリア「ぐ……ぐぅぅ……!!!」

ゼロ『ちなみに、少しでも監視員らしき者を発見したら、ネットに流すだけではなく、テレビ局にも映像を送り放送させる』

コーネリア「な……」

ゼロ『コーネリア……屈する気分はどうだ?ふははははは!!!!!』

コーネリア「くそ……くそ……」ポロポロ

361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:25:24.18 ID:bF3xxsMn0

ゼロ『だが、安心しろ。この映像は他の交渉事に使うつもりは毛頭ない』

コーネリア「し、しんじられるか……」ポロポロ

ゼロ『信じてもらうしかないな』

コーネリア「ルルーシュ……」ギリッ

ゼロ『話は以上だ。何か質問はあるか?』

コーネリア「いつか必ず……お前に土下座させてやる……」

ゼロ『楽しみにしてる』

コーネリア「消えろっ!!貴様の顔など見たくないっ!!」

ゼロ『珍しく意見があったな。俺もだ』

コーネリア「……」

ゼロ『それではな、コーネリア。―――赤面している表情は本当に可愛いぞ?』

コーネリア「え―――」

ブツッ

コーネリア「ルルーシュめ……最後までふざけて……」

コーネリア「―――私だ。ルルーシュの監視はもういい。撤退しろ」

371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:31:32.43 ID:bF3xxsMn0

ルルーシュの部屋

ルルーシュ「はぁ……疲れるな」

C.C.「なんだ、最後の一言は?予定になかったぞ?」

ルルーシュ「そうだったか?」

C.C.「童貞坊やは女に好きだといわれるとすぐに惚れてしまうからなぁ……」

ルルーシュ「……」

C.C.「私も愛の言葉をお前に贈ってやろうか?」

ルルーシュ「だまれ、魔女」

C.C.「ふん……」

ナナリー「お兄様、C.C.さん。ピザが届きましたよ」

C.C.「おぉ♪」トテトテ

ルルーシュ「全く……」

ルルーシュ(コーネリア……)

ルルーシュ(次は戦場だな……)

377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:38:17.05 ID:bF3xxsMn0

翌朝

ルルーシュ「ナナリー。行こうか」

ナナリー「はい。お兄様」

C.C.「なんだ、真面目に学校か」

ルルーシュ「学生だから当然だろ」

C.C.「よくいう」

ナナリー「お兄様、急ぎましょう」

ルルーシュ「じゃあな」

C.C.「んー」

C.C.「……」

C.C.「えっと……」ゴソゴソ

C.C.「確かこれだな」

C.C.「……」カタカタ

C.C.「折角、編集したのだから、有効活用しないとな」

C.C.「坊やの目的はブリタニアを潰すことだから……うん、私のやることは別に間違っていない……」カタカタ

396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:47:04.34 ID:bF3xxsMn0

生徒会室

ニーナ「……」カタカタ

ミレイ「で、今度のイベントなんだけどー」

シャーリー「今度は真面目にやりましょうね」

リヴァル「会長にそんなこといっても無駄無駄」

ミレイ「なんですって!」

ルルーシュ「ははは」

スザク「アーサー、おいで」

アーサー「にゃ!」ガブッ

ルルーシュ「お前、いつまで噛まれるつもりだ?」

スザク「わからない」ウルウル

ニーナ「あら……?これは……」カチッ

『―――お前の趣味は!!!』

『ユフィの部屋に設置した監視カメラの映像をチェックすること!!!』

ルルーシュ「!?」ガタッ

404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:54:18.97 ID:bF3xxsMn0

ミレイ「ニーナ?急になに?」

ニーナ「あ、いや、変な動画がアップされてたから」

ルルーシュ「ニーナ!!見せろ!!!」

ニーナ「え、う、うん」

『ユフィの寝込みを襲ったときいつも何からはじめる?!』

『下着を剥ぐ!!!』

ルルーシュ「こ、これは……」フラッ

スザク「これは?!コーネリア総督!?」

リヴァル「なにこれ?マジもの?」

シャーリー「動画のタイトルとか説明は?」

ニーナ「えっと……コーネリアに100の質問……だって」

ミレイ「すごい。軍の宣伝PVみたいなものかしら」

カレン(これって……ゼロが作ったっていってた……動画じゃ……ネットには流さないって言ってたのに)

ルルーシュ(この映像はあくまでも交渉の道具だったのに……!!何故だ……!!どこから……!!!)

スザク(こんなことができるのはゼロしかいない……ゼロ……お前はやはり、間違っている!!!)

419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:00:22.65 ID:bF3xxsMn0

ユフィの部屋

ユフィ「……」

ドンドンドン!!!!

コーネリア「ユフィ!!開けてくれ!!わたしだ!!」

ユフィ「入ってこないでください……」

コーネリア「これは全部ゼロの仕業だ!!」

ユフィ「……近づかないでくださいっ!!」

コーネリア「ユフィ……」

ユフィ「もう……話すことはありませんから……」

コーネリア「あぁ……あぁぁぁ……」ウルウル

コーネリア「うわぁぁぁぁん!!!!!」

ユフィ「……もう……プライベートでは会わないように……してください……」

コーネリア「ふあぁぁ……!!!!」

コーネリア「………………」

コーネリア「戦争だ……戦争しかない……イレヴン諸共……ゼロを……殺す……」ユラーッ

442: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:09:31.40 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「ギルフォード!!ギルフォードはどこだ!!!」

兵士「コーネリア総督」

コーネリア「どうした?」

兵士「ギルフォード様は先ほど、病院へ」

コーネリア「な、なにがあった?!」

兵士「それがダールトン様に酷い暴行を受けたようで」

コーネリア「なんだと?!」

兵士「ダールトン様は軍法会議に……」

コーネリア「ば、ばかな……!!どうして……どうして……!!!」フラッ

兵士「総督!!」

コーネリア「これも全てはゼロだ……!!」

コーネリア「ゼロを……殺せっ!!!」ウルウル

兵士「イエス!!ユアハイネス!!!」

コーネリア「土下座させてやるっ!!絶対にぃ!!!」ポロポロ

コーネリア「しゅつげきだぁ!!」ポロポロ

458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:18:14.68 ID:bF3xxsMn0

ルルーシュ「C.C.!!!!」

C.C.「ピザがあるぞ?食べるか?」

ルルーシュ「お前!!お前しかいない!!!」

C.C.「あの面白乙女の赤裸々動画のことか?」

ルルーシュ「何故ながしたぁ!!これでもうコーネリアとの全面戦争は避けられない!!!」

C.C.「……」

ルルーシュ「こたえろ……魔女……!!!何故、ながしたぁ……!!!」

C.C.「敵と仲良くするなんて、お前が虚しい想いをするだけだと思って……」

ルルーシュ「ぐぅぅ……!!」

C.C.「悪かったよ。二度としないから、そんなに怒るな」

ルルーシュ(まずい……怒り狂ったコーネリアは学園に直接攻め込んできてもおかしくない……!!)

ルルーシュ(今から弁明を……!!)

ルルーシュ(馬鹿な。ネットに配信された時点で、どう言葉を並べても誰も納得などしない……!!)

C.C.「落ち着け。ピザ、食べるか?」

ルルーシュ「くそぉぉ!!!」

471: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:28:02.19 ID:bF3xxsMn0

コーネリア『でてこいルルーシュ!!!!!』

ルルーシュ「きた……!!」

コーネリア『10分だけ待つ。出てこない場合、学園が消し飛ぶと思え!!』

ルルーシュ「魔女!!この状況、どうするつもりだ!!」

C.C.「なんだ。まるで私が悪者だな」

ルルーシュ「ああ、そうだ!!貴様が諸悪の根源だ!!」

C.C.「そういう言い方は嫌いだ」

ルルーシュ「どいつもこいつも……俺の計画を狂わせやがって……!!!」

C.C.「……」

ルルーシュ(アッシュフォード学園に攻め込むなど……やつらも決死の覚悟というわけだな……)

ルルーシュ(ここにはナナリーもいる……)

ルルーシュ「仕方ないか……ここまでだな……」

C.C.「死ににいくのか?」

ルルーシュ「お前の所為でな」

C.C.「もう……わかったよ。じゃあ、取って置きの戦略を教えてやる」

477: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:33:49.47 ID:bF3xxsMn0

ルルーシュ「……」スタスタ

コーネリア「出てきたか……」

ルルーシュ「……」

コーネリア「せめてもの情けだ。貴様が抱えている秘密は墓まで持っていく」

ルルーシュ「そうか」

コーネリア「何か言い残すことはあるか?」

ルルーシュ「コーネリア!!!」

コーネリア「……」

ルルーシュ「ずっと好きだった!!」

コーネリア「……」

ルルーシュ「結婚しよう!!」

コーネリア「……」

ルルーシュ「……」

コーネリア「……」

ルルーシュ(魔女め……最後の最後で俺を……辱めるのか……)プルプル

487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:40:57.18 ID:bF3xxsMn0

コーネリア「もういい。撃ち方用意」

ルルーシュ「今の素直な気持ちを聞かせろぉ!!!コーネリア!!!」

コーネリア「―――嬉しいに決まっているだろう!!この脆弱者がぁ!!!」

兵士「そうとくぅぅぅ!!!!」

ルルーシュ「お前は俺のことが好きなのか!!!」

コーネリア「大事にしてくれるならっ!!!」

ルルーシュ「大事にする!!こっちにこい!!!」

コーネリア「……」プルプル

ルルーシュ「さぁ」

コーネリア「……ルルーシュ!!!」テテテッ

ルルーシュ「コーネリア……」ギュッ

コーネリア「ルルーシュ……私の初恋……」ギュッ

ルルーシュ(よし。前提条件は全てクリア……!!)

兵士「コーネリア総督!!どういうことですかぁ!!」

ルルーシュ「魔女は言った。童貞も処女も拗らせると、惚れっぽくなるとな!!」

505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:53:05.62 ID:bF3xxsMn0

兵士「総督を取り返せ!!!」ダダダッ

コーネリア「ひっ」ビクッ

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!!!」

ルルーシュ「貴様たちは、祝え!!!」キィィィン

兵士「イエス!ユアハイネス!!!」

兵士「コーネリア様!!幸せになってください!!」パチパチ

兵士「我々はいつまでもファンでいますから!!」

兵士「ブリタニアばんざーい!!!」

兵士「オール・ハイル・ブリタニア!!!!! 」

コーネリア「ありがとう、お前たち!!」

ルルーシュ「コーネリア……」

コーネリア「ルルーシュ……だが……私はお前の敵だ……」

ルルーシュ「姉上……俺に力を貸してください……大好きです」

コーネリア「……分かった。反逆者に恋をした私の負けだな……この身、お前の好きにするがいい」ギュッ

ルルーシュ(ふっ。堕ちたか……。くくく……利用させてもらうぞ、コーネリア!!)

524: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:05:22.10 ID:bF3xxsMn0

数ヵ月後

ブリタニア兵「まずい!!あれは!!!」

コーネリア「いくぞ!!脆弱者めが!!!」

ブリタニア兵「うわぁぁぁ!!!!」

ドォォォン!!!!

ゼロ「よくやったぞ!!コーネリア!!!」

コーネリア「ふ、ふん……そんなこと言われても嬉しくないな」

カレン「くそ……最近、コーネリアがすごい戦績……」

C.C.「嫉妬か?」

カレン「そういうんじゃない!!」

ギルフォード「姫様!!お戻りください!!!」

コーネリア「ギルフォードか……。すまないな、私も所詮、女だったのだ」

ギルフォード「うわぁぁぁぁ!!!!」

ゼロ「コーネリア!!」

コーネリア「分かっている!!動きをとめる!!」

529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:10:28.39 ID:bF3xxsMn0

ガキィィン!!!

ギルフォード「くそ!!姫様!!!」

コーネリア「ハッチを開けろ」

ウィィィン

ギルフォード「ひめさま……もう……」ウルウル

コーネリア「……ゼロ。頼む」

ゼロ「ああ」

ギルフォード「?!」

ゼロ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!!!祝え!!!」キィィィン

ギルフォード「あぁぁ……!!!ぁぁあああああ!!!!」

ギルフォード「姫様、おしあわせにぃ!!!」ポロポロ

ギルフォード「オール・ハイル・ブリタニア!!!!! 」ポロポロ

コーネリア「ありがとう」

ゼロ「では、いくか」

ゼロ(先日の行政特区日本設立宣言。答えを出さねばな……。ユフィ……!!)

539: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:19:23.25 ID:bF3xxsMn0

数日後 会場

ユフィ「ゼロ……いいえ、ルルーシュ」

ルルーシュ「ユーフェミア総督……」

ユフィ「もう戦争なんてやめよう」

ルルーシュ「……」

ユフィ「お姉様を連れて行ってくれたことには感謝しているけど。でも、やっぱり争いのない世界を私は目指したい!!」

ルルーシュ「―――どうやら俺の負けのようだな」

ユフィ「ルルーシュ!!」

ルルーシュ「行政特区日本……協力しよう」

ユフィ「ありがとう。―――でも、私って信用ないのね」

ユフィ「脅されたからって、私がルルーシュを撃つと思ったの?」

ルルーシュ「ああ、違うんだよ。俺が本気で命令したら誰だって逆らえないんだ。俺を撃て。スザクを解任しろ。どんな命令でもね」

ユフィ「もう、変な冗談ばっかり。」

ルル「本当だよ」

ルル「例えば、大衆の前で自分はルルーシュが大好きですって言えといえば―――」キィィィン

550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:23:15.79 ID:bF3xxsMn0

ユフィ「え……」フラッ

ルルーシュ「これは……!!」

ユフィ「そうだ……言わなきゃ……私……ルルーシュのこと好きだって……!!」

ルルーシュ「まて!!ユフィ!!」

ユフィ「私はルルーシュのことがだーいすき!!!」テテテッ

ルルーシュ「まて!!待つんだ!!ユフィ!!」

ルルーシュ「くそ!!俺はギアスを発動させていないぞ……!!」

ルルーシュ「このままでは……!!」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「エリア11の総督がまたいなくなるだけで……黒の騎士団としては……」

ルルーシュ「仕方ない。この状況を最大限に利用してやる!!」

ルルーシュ「……」ダダダッ

568: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:28:39.36 ID:bF3xxsMn0

ユフィ「日本人を名乗る皆さん。お伝えしたいことがあります」

ユフィ「私はルルーシュのことが大好きなんです!!!」

ざわ……ざわ……

ユフィ「えーっと、祝って欲しかったんですけど……ダメですか?」

ユフィ「じゃあ、兵士の方々私とルルーシュを祝ってください!!」

ユフィ「宴です!!」

兵士「オール・ハイル・ブリタニア!!!!! 」

兵士「オール・ハイル・ブリタニア!!!!! 」

「行政特区日本は?」

「なにこれ?どういうこと?」

ユフィ「さぁ!!日本人のみなさん!!私はルルーシュがだーいすきですっ!!」

スザク「なんだ……!?どういうことだ……!?」

C.C.「……坊や……」

スザク「ユフィ!!!どうしたんだぁ!!!」

ユフィ「わたしはールルーシュがーだーいすきっ!!!」

582: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:34:12.82 ID:bF3xxsMn0

ゼロ「聞いての通りだ!!これは行政特区日本設立に見せかけた、ただ惚気話を披露したかっただけだ!!」

C.C.「おい!」

ゼロ「ユーフェミアを回収したのち、離脱する!!!」

カレン「ゼロ!!」

ゼロ「カレンは紅蓮でユーフェミアを!!」

スザク「させるかぁぁ!!!!」

カレン「ぐっ!!!」

ガキィィン!!!!

コーネリア「邪魔をするなぁ!!!」

スザク「コーネリアさま?!」

ドォォォン!!

ユフィ「みなさーん!!わたしはー!!!ルルーシュがだーいすきなのです!!」

ユフィ「わかっていただけましたかー!?」

カレン「ユーフェミア総督、回収完了」

ゼロ「撤退だ!!!」

605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:42:26.53 ID:bF3xxsMn0

黒の騎士団 アジト

コーネリア「ユフィだぁ!!ユフィだぁ!!」ギュゥゥ

ユフィ「あれ?私はルルーシュが好きなんですけど、分かっていただけましたか?」

カレン「これからどうしますか?」

ゼロ「これでブリタニア側はかなり内部で混乱しているはずだ。一気に叩くぞ」

扇「よし」

藤堂「次の戦に勝利すれば……ついに……」

ゼロ「ああ。全てが終わる」

C.C.「うまくいけばいいがな」

カレン「もうそんなこといわない!!」

コーネリア「その通りだ。勝つぞ」

ゼロ「ああ」

ユフィ「ルルーシュ!だーいすき!!」

ゼロ「よしよし」ナデナデ

コーネリア「……」

626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:52:50.37 ID:bF3xxsMn0

数日後

スザク「ゼロぉぉぉぉ!!!!!ユフィを!!!ユフィをぉぉぉぉ!!!!」

ゼロ「行くぞ。ハドロン砲!!」

C.C.「人使いが荒いな」

スザク「くそぉ!!!くそぉぉぉ!!!!!」

ゼロ「ふははははは!!!!お前の負けだ!!!スザァク!!!!」

ドォォォン

―――黒の騎士団に加入した、コーネリア、ユーフェミアの存在が多くのブリタニア兵を困惑させ、指揮系統を混乱させることに成功。

黒の騎士団の圧倒的優勢のまま事は進み、ブリタニアは大敗を喫した。

これは後に『黒の奇跡』と呼ばれる。

戦いを終えても尚、黒の騎士団は健在。

ルルーシュの傍らにはコーネリアとユーフェミア、そしてC.C.の姿があった。

それから、一年後―――。

636: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:58:51.99 ID:bF3xxsMn0

イカルガ 艦内

ルルーシュ「……」

コーネリア「ルルーシュ、中華連邦の件だが」

ルルーシュ「分かっている。手は打ってある」

ユフィ「ルルーシュ!!だーいすきです!!」

ルルーシュ「ああ。分かってる」

C.C.「ピザ、食べるか?」

カレン「ルルーシュ!!新しい機体のチェックおねがーい」

ルルーシュ「わかった。全く、忙しいな」

C.C.「ブリタニアを潰すまでお前の戦いは終わらないのだろう?」

ルルーシュ「当然だ」

ナナリー「お兄様、蜃気楼が到着しました」

ルルーシュ「よし。いくか……」

ルルーシュ(スザク……俺は俺のやりかたで世界を変えてみせる……!!ふははははは!!!!)

ルルーシュ「そう……俺はもう立ち止まることはできないのだからな!!」
                                                 
END

引用元:ルルーシュ「ふはははは!!」コーネリア「殺すなら殺せ!!」

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